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ABOUT US
日本で唯一、口腔顔面痛・口腔内科の専門治療に特化したクリニックです。
日本に6人しかいない、米国口腔顔面痛学会が認定した
専門医が治療にあたります。
他院で原因不明とされたその痛みの原因を突き止め、
やわらげるために全力を尽くします。
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線維筋痛症の非薬物療法は主要症状で選ぶべきか:運動・心理療法・集学的治療の効果
はじめに 線維筋痛症の非薬物療法には、運動療法、心理療法、患者教育、集学的治療などがあります。しかし、全身の痛み、強い疲労、眠りの浅さ、気分の落ち込みのうち、どの症状が中心かによって、効果を期待できる介入は異なる可能性があります。本記事では、167件のランダム化比較試験を統合した研究をもとに、症状別の効果と治療選択上の注意点を検討します。 Opening Summary(導入・結論先出し) 本論文は、線維筋痛症に対する非薬物療法が、疾患全体への影響、疼痛、疲労、睡眠、抑うつにどのような効果を示すかを検討した大規模なシステマティックレビューおよびメタ解析である。167件のランダム化比較試験を統合した結果、運動療法は複数の評価項目で有効性を示したが、運動の種類や介入内容によって改善しやすい症状は異なっていた。心理療法や集学的治療にも一定の効果が認められ、患者の主要症状に応じて非薬物療法を個別化する考え方が支持された。一方、小規模研究、盲検化の困難さ、出版バイアス、研究間の大きな異質性があり、効果量をそのまま一般診療へ適用することには注意が必要であ
Akihiro Ando
10月14日読了時間: 13分


舌痛症では痛みを抑える機能が低下しているのか―中枢性・末梢性の違いと治療への示唆
はじめに 舌がヒリヒリする、焼けるように痛む、口の中に灼熱感があるにもかかわらず、歯科検査や口腔粘膜の診察で明らかな原因が見つからない場合、舌痛症が鑑別に挙がります。近年では、症状のある部位だけでなく、神経系が痛みを抑える機能の変化が関与する可能性も研究されています。 Opening Summary(導入・結論先出し) 舌痛症(Burning Mouth Syndrome:BMS)は、口腔内に明らかな器質的異常がないにもかかわらず、舌や口腔粘膜に灼熱痛が持続する慢性疼痛疾患である。 今回取り上げる研究では、舌痛症患者の内因性疼痛抑制機能を条件付き痛覚調節によって評価し、局所麻酔への反応が異なる患者群を比較している。 その結果、舌痛症患者の疼痛調節機能は一様ではなく、広範な中枢性疼痛抑制機能の低下を示す患者と、症状部位に比較的限局した異常を示す患者が存在する可能性が示された。 臨床上重要なのは、舌痛症という診断名だけで治療を一律に決めるのではなく、患者ごとに末梢性要因と中枢性要因の関与を評価する必要があるという点である。 Video Se
Akihiro Ando
9月9日読了時間: 12分


慢性疼痛に対する抗うつ薬治療:デュロキセチンは第一選択となり得るか(Chronic Pain)
はじめに 慢性疼痛に対する抗うつ薬は、うつ症状の治療だけでなく、神経障害性疼痛や口腔顔面痛に関わる疼痛調節系への作用を期待して使用されることがあります。本記事では、2023年のCochraneレビューをもとに、デュロキセチンを中心としたエビデンスと臨床上の注意点を整理します。 Opening Summary(導入・結論先出し) 慢性疼痛に対する抗うつ薬は、うつ症状の治療だけでなく、下行性疼痛抑制系への作用を期待して処方されることがある。 2023年のコクラン・ネットワークメタ解析では、慢性疼痛に用いられる複数の抗うつ薬の有効性と安全性が比較された。 結論として、最も確実性の高いエビデンスが示された薬剤はデュロキセチンであり、標準用量で小〜中等度の鎮痛効果が認められた。一方で、アミトリプチリンを含む多くの抗うつ薬については、慢性疼痛に対する有効性を強く支持する根拠は限定的である。 口腔顔面痛、非歯原性疼痛、神経障害性疼痛を診療するうえで、「抗うつ薬を一括りにしない」ことが臨床的に重要である。 Video Section 詳しい解説は以下の
Akihiro Ando
7月8日読了時間: 10分


慢性頭頸部痛に対する笑い療法(Laughter Therapy):口腔顔面痛の補助療法として臨床応用できるか
はじめに 慢性頭頸部痛や口腔顔面痛では、顎関節症、頭痛、首や肩の痛み、ストレス反応などが重なり、標準治療に加えて、日常生活で継続できるセルフケアも重要になることがあります。 Opening Summary(導入・結論先出し) 慢性頭頸部痛は、口腔顔面痛、顎関節症、頭痛、頸肩部痛と重なりやすく、診断と治療が複雑になりやすい病態である。 今回取り上げる研究は、慢性頭頸部痛を有する成人に対して、iPadアプリを用いた「笑い療法」が疼痛スコアに与える影響を検討した単施設パイロット研究である。 結果として、4週間の介入期間中に複数の疼痛評価尺度で痛みの低下が認められた。 ただし、対照群のない単群研究であるため、「笑いそのものが痛みを改善した」と断定することはできない。 臨床的には、笑い療法は標準治療の代替ではなく、慢性口腔顔面痛患者のセルフマネジメントを支える低リスクな補助的介入として位置づけるべきである。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 単施設、4週間のパイロットコホート研究である
Akihiro Ando
6月24日読了時間: 8分


COVID-19後の慢性疼痛は末梢神経で起こるのか:SARS-CoV-2 Nタンパク質とNav1.7の臨床的意味
はじめに COVID-19後に口や顔の痛み、神経痛、灼熱感、原因不明の持続痛が続く場合、その背景には末梢神経の過敏化や神経障害性疼痛が関与している可能性があります。本記事では、SARS-CoV-2 Nタンパク質とNav1.7に関する基礎研究をもとに、COVID-19後の慢性疼痛を臨床的にどう理解するかを考えます。 Opening Summary(導入・結論先出し) COVID-19後に、頭痛、筋痛、神経痛、口腔顔面痛などの痛みが長期化する患者がいる。本研究は、SARS-CoV-2のNタンパク質が末梢感覚神経のNav1.7チャネルに作用し、病的疼痛を増悪・遷延させる可能性を検討した基礎研究である。結論として、Nタンパク質はNav1.7の発現量を増やすのではなく、チャネルの不活性化を遅らせることで神経興奮性を高める可能性が示された。これは、COVID-19後の持続痛や神経障害性疼痛を考えるうえで、末梢侵害受容器レベルの機序を示唆する重要な知見である。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン S
Akihiro Ando
6月22日読了時間: 8分


糖尿病性末梢神経障害性疼痛(Diabetic Peripheral Neuropathic Pain)に対する併用療法:単剤で不十分な場合に何を追加すべきか
はじめに 糖尿病性神経障害性疼痛では、アミトリプチリン、デュロキセチン、プレガバリンなどの薬剤を用いても、単剤だけでは十分な痛みの改善が得られないことがあります。本記事では、OPTION-DM試験をもとに、神経障害性疼痛に対する併用療法と段階的治療の考え方を解説します。 Opening Summary(導入・結論先出し) 本記事では、糖尿病性末梢神経障害性疼痛に対するアミトリプチリン、デュロキセチン、プレガバリンを用いた治療経路を比較したOPTION-DM試験を取り上げる。 結論として、3つの治療経路はいずれも同程度の疼痛軽減を示し、明確に優れた薬剤順序は認められなかった。 一方で、単剤治療で疼痛軽減が不十分な患者では、作用機序の異なる薬剤を追加することで、さらなる疼痛改善が得られる可能性が示された。 この知見は、糖尿病性神経障害性疼痛だけでなく、慢性神経障害性疼痛を扱う口腔顔面痛診療にも重要な臨床的示唆を与える。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 多施設共同、二重盲検、ラン
Akihiro Ando
6月17日読了時間: 9分
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