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執筆者の写真Akihiro Ando

原因不明の痛み?舌痛症 Burning Mouth Syndrome #1

舌痛症とは、文字通り「舌が痛い」症状です。 本邦において、舌痛症は「精神的なものである…」と考えられる場合があります。 実際に全国の歯学部学生が受験する、CBTという共通試験でも 「舌痛症について正しいものはどれか?」という問いに対して 「精神的なものである」という趣旨の回答が正当とされたことがあります。 しかし、すべての舌痛症が、精神的な異常から起こってくるわけではありません。 欧米では舌痛症は Burning Mouth Syndrome (口腔灼熱症候群) と呼ばれますが これは痛みを感じるための機能に異常をきたしている状態 いわゆる「神経障害性疼痛」に分類されるという考えが一般的です。 もちろん、どのような慢性疼痛も「心理的要因」が痛みの程度を左右することに違いありません しかし、舌痛症は「すべて精神的なもの」ではないのです。 舌痛症は「見た目に異常がないのに、舌の痛みを感じる」のが特徴です。 なので、専門的知識に乏しい医師がみると「神経質なんだ。精神的なものだ。」と 思われてしまうのも無理はないかもしれません。


当院を受診される舌痛症患者さんのほとんどが、 「お医者さんには異常がないと言われました」 と、過去に数件の医療機関を受診してから当院にたどり着きます。 それまでの間に「心の病気です」や、「治りません」、「気のせいですよ」と お医者さんに言われて、ひどく辛い思いをされた方も少なくありません。 私も、医療従事者に向けて神経障害性疼痛や、舌痛症についての講演を行い 周知活動に尽力をしているのですが、まだ力の至らないところがあり無力を実感するところです 一般的な保険診療では良くならないケースでも、まだ打つ手が残されている場合があります。 舌痛症でお困りの際は、いつでもご相談ください。

あんどう歯科口腔外科:www.ando-pain.jp


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