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ABOUT US
日本で唯一、口腔顔面痛・口腔内科の専門治療に特化したクリニックです。
日本に6人しかいない、米国口腔顔面痛学会が認定した
専門医が治療にあたります。
他院で原因不明とされたその痛みの原因を突き止め、
やわらげるために全力を尽くします。
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COVID-19後の慢性疼痛は末梢神経で起こるのか:SARS-CoV-2 Nタンパク質とNav1.7の臨床的意味
はじめに COVID-19後に口や顔の痛み、神経痛、灼熱感、原因不明の持続痛が続く場合、その背景には末梢神経の過敏化や神経障害性疼痛が関与している可能性があります。本記事では、SARS-CoV-2 Nタンパク質とNav1.7に関する基礎研究をもとに、COVID-19後の慢性疼痛を臨床的にどう理解するかを考えます。 Opening Summary(導入・結論先出し) COVID-19後に、頭痛、筋痛、神経痛、口腔顔面痛などの痛みが長期化する患者がいる。本研究は、SARS-CoV-2のNタンパク質が末梢感覚神経のNav1.7チャネルに作用し、病的疼痛を増悪・遷延させる可能性を検討した基礎研究である。結論として、Nタンパク質はNav1.7の発現量を増やすのではなく、チャネルの不活性化を遅らせることで神経興奮性を高める可能性が示された。これは、COVID-19後の持続痛や神経障害性疼痛を考えるうえで、末梢侵害受容器レベルの機序を示唆する重要な知見である。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン S
Akihiro Ando
4 日前読了時間: 8分


糖尿病性末梢神経障害性疼痛(Diabetic Peripheral Neuropathic Pain)に対する併用療法:単剤で不十分な場合に何を追加すべきか
はじめに 糖尿病性神経障害性疼痛では、アミトリプチリン、デュロキセチン、プレガバリンなどの薬剤を用いても、単剤だけでは十分な痛みの改善が得られないことがあります。本記事では、OPTION-DM試験をもとに、神経障害性疼痛に対する併用療法と段階的治療の考え方を解説します。 Opening Summary(導入・結論先出し) 本記事では、糖尿病性末梢神経障害性疼痛に対するアミトリプチリン、デュロキセチン、プレガバリンを用いた治療経路を比較したOPTION-DM試験を取り上げる。 結論として、3つの治療経路はいずれも同程度の疼痛軽減を示し、明確に優れた薬剤順序は認められなかった。 一方で、単剤治療で疼痛軽減が不十分な患者では、作用機序の異なる薬剤を追加することで、さらなる疼痛改善が得られる可能性が示された。 この知見は、糖尿病性神経障害性疼痛だけでなく、慢性神経障害性疼痛を扱う口腔顔面痛診療にも重要な臨床的示唆を与える。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 多施設共同、二重盲検、ラン
Akihiro Ando
6月17日読了時間: 9分


インプラント治療後の神経障害性疼痛:三叉神経ニューロパチー(Trigeminal Neuropathy)はどの程度起こるのか
はじめに インプラント治療後に下唇やあごのしびれ、感覚の鈍さ、触れるだけで痛むような症状が続く場合、通常の術後痛だけでなく、下歯槽神経損傷や三叉神経領域の神経障害性疼痛を考慮する必要があります。 Opening Summary(導入・結論先出し) インプラント埋入後の神経損傷は、発生頻度は高くないものの、発症した場合には患者の生活の質に大きな影響を与える合併症である。 今回取り上げる研究は、大学病院の口腔外科部門におけるインプラント治療後の神経障害性疼痛および感覚異常の有病率を検討した後ろ向きコホート研究である。 結論として、疼痛を伴う外傷後三叉神経ニューロパチーは約0.3%と稀であったが、疼痛を伴わない感覚異常を含めると三叉神経障害は約0.8%に認められた。 臨床的には、頻度が低いことを強調するだけでなく、下歯槽神経損傷の予防、早期発見、早期対応が重要である。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 後ろ向きコホート研究である。 対象 2004年2月から2014年9月までに、バ
Akihiro Ando
6月13日読了時間: 9分


糖尿病性末梢神経障害性疼痛(Diabetic Peripheral Neuropathic Pain):デュロキセチン、プレガバリン、ガバペンチンをどう選ぶか
はじめに 糖尿病に伴う足のしびれや焼けるような痛みは、糖尿病性末梢神経障害性疼痛として薬物療法の対象になることがありますが、薬の選択では鎮痛効果だけでなく副作用と継続しやすさが重要です。 Opening Summary(導入・結論先出し) 糖尿病性末梢神経障害性疼痛では、薬剤選択において「どの薬が最も効くか」だけでなく、副作用、継続性、併存疾患を含めた総合判断が重要である。 本稿では、デュロキセチン、プレガバリン、ガバペンチンをプラセボ対照試験に基づいて間接比較したメタアナリシスを取り上げる。 結論として、3剤はいずれもプラセボより有効であり、デュロキセチンはプレガバリンおよびガバペンチンと概ね同等の鎮痛効果を示した。 ただし、薬剤ごとに副作用プロファイルが異なるため、神経障害性疼痛の治療では患者ごとの個別化が不可欠である。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 糖尿病性末梢神経障害性疼痛に対する薬物療法を対象としたメタアナリシスである。直接比較試験が限られるため、プラセボを共通対
Akihiro Ando
6月10日読了時間: 9分


インプラント手術後の外傷性三叉神経障害性疼痛:下歯槽神経損傷を早期に見抜く臨床的意義(Posttraumatic Trigeminal Neuropathic Pain)
はじめに インプラント後に下唇やあごのしびれ、灼熱痛、電撃痛、冷たい空気での痛みが続く場合、単なる術後の違和感ではなく、下歯槽神経損傷に伴う三叉神経障害性疼痛として評価が必要になることがあります。 Opening Summary(導入・結論先出し) 本記事では、歯科インプラント手術に関連して生じる外傷性三叉神経障害性疼痛について、臨床論文をもとに検討する。下顎インプラント埋入時の下歯槽神経損傷は、単なる知覚鈍麻にとどまらず、灼熱痛、電撃痛、接触痛、冷刺激痛を伴う慢性疼痛へ移行することがある。臨床上もっとも重要なのは、術後早期に神経障害性疼痛の兆候を認識し、必要に応じて専門医へ迅速に紹介することである。一度慢性化した場合、治療は薬物療法だけでなく、機能障害、心理的影響、生活の質を含めた包括的対応が必要となる。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 症例提示を含むナラティブレビューである。 対象 下顎インプラント手術後に下歯槽神経損傷を生じ、外傷性三叉神経障害性疼痛を呈した患者、および関連文
Akihiro Ando
5月24日読了時間: 8分


歯科治療後の知覚異常(Paresthesia):局所麻酔・親知らず抜歯・インプラント後の神経障害をどう考えるか
はじめに 歯科治療後にしびれ、ピリピリ感、灼熱感、感覚低下が続く場合、単なる麻酔の残りではなく、知覚異常や末梢神経障害として評価が必要になることがあります。本記事では、局所麻酔、親知らず抜歯、インプラント治療後に生じうる歯科領域の知覚異常について、臨床的に整理します。 Opening Summary(導入・結論先出し) 本記事では、MooreとHaasによる総説「Paresthesias in Dentistry」をもとに、歯科治療後に生じる知覚異常の原因、頻度、臨床的対応について検討する。歯科領域の知覚異常は、多くが一過性である一方、6〜9か月以上持続する場合には完全回復が難しくなる可能性がある。原因として最も多いのは外科的侵襲、特に下顎第三大臼歯抜歯であるが、まれに局所麻酔後にも発生する。4%製剤であるアーティカインやプリロカインと知覚異常報告との関連は示唆されているが、因果関係は確定しておらず、臨床ではリスクと有用性を踏まえた慎重な薬剤選択が重要である。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研
Akihiro Ando
5月16日読了時間: 9分


口腔灼熱症候群は神経障害性疼痛か:診断と治療選択にどう活かすか(Burning Mouth Syndrome)
はじめに 舌がヒリヒリする、口の中が焼けるように痛い、しかし歯や口腔粘膜には明らかな異常がない。このような症状は、口腔灼熱症候群または Burning Mouth Syndrome と呼ばれ、近年では神経障害性疼痛の観点からも注目されています。 Opening Summary(導入・結論先出し) 口腔灼熱症候群は、明らかな粘膜病変がないにもかかわらず、口腔内に持続的な灼熱感や異常感覚を生じる慢性疼痛疾患である。本記事では、Jääskeläinenによる2018年の総説をもとに、口腔灼熱症候群が神経障害性疼痛として理解できるかを臨床的に整理する。結論として、多くの症例では末梢性、中心性、またはその混合型の神経障害性疼痛として捉えることが妥当である。この視点は、口腔灼熱症候群を単なる心理的問題として扱わず、病態に基づいた診断と治療選択を行ううえで重要である。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 口腔灼熱症候群に関する神経生理学的、心理物理学的、神経病理学的、脳機能画像研究を統合した総説であ
Akihiro Ando
5月10日読了時間: 9分


口腔灼熱症候群(Burning Mouth Syndrome)の診断基準はなぜ重要か:国際デルファイ法による研究診断基準の臨床的意義
はじめに 舌のヒリヒリ感、口の中の灼けるような痛み、味覚異常、口腔乾燥感が長く続く場合、口腔灼熱症候群(BMS)が疑われることがありますが、診断にはカンジダ症、粘膜疾患、栄養欠乏、糖尿病、薬剤性要因などを系統的に除外することが重要です。 Opening Summary 口腔灼熱症候群は、舌や口腔粘膜に慢性的な灼熱感や異常感覚を生じる一方で、視診上明らかな粘膜病変を認めないことが多い難治性の口腔顔面痛疾患である。本研究は、口腔灼熱症候群の研究診断基準を国際的な専門家合意により作成したものである。結論として、口腔灼熱症候群は「原因不明の口腔内灼熱感」と安易に診断するのではなく、局所因子・全身疾患・薬剤性要因を系統的に除外したうえで定義されるべき疾患である。この標準化は、臨床研究の質を高めるだけでなく、日常診療における診断の精度向上にもつながる。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 研究の概要 研究デザイン 国際的な専門家パネルによるデルファイ法を用いたコンセンサス研究である。 対象 口腔顔面痛、口腔医学、関連領域に
Akihiro Ando
5月7日読了時間: 8分


舌痛症(Burning Mouth Syndrome)は三叉神経小径線維ニューロパチーなのか:TRPV1・NGFから考える灼熱痛の機序
はじめに 舌がヒリヒリする、焼けるように痛い、しかし歯や口腔粘膜には明らかな異常がない。このような症状は舌痛症、または Burning Mouth Syndrome と呼ばれ、近年では三叉神経小径線維ニューロパチーや神経障害性疼痛の観点からも注目されています。 Opening Summary(導入・結論先出し) 舌痛症は、口腔粘膜に明らかな異常がないにもかかわらず、舌や口腔内に持続する灼熱痛を生じる慢性疼痛疾患である。本記事では、Yilmazらが報告した舌痛症における三叉神経小径線維障害、TRPV1、神経成長因子の関与を検討した研究を取り上げる。結論として、舌痛症の少なくとも一部は、単なる心理的要因ではなく、末梢性の三叉神経小径線維ニューロパチーと侵害受容器感作を伴う病態として理解できる可能性がある。この視点は、原因不明の口腔灼熱痛を評価するうえで、歯科治療の反復ではなく神経障害性疼痛として診る重要性を示している。 Video Section 詳しい解説は以下の動画をご覧ください。 主な結果 主な結果 舌痛症群では、上皮内神経線維が対照群より
Akihiro Ando
4月28日読了時間: 8分


クアラルンプールでの講演
マレーシアでの講演記録

Akihiro Ando
2025年2月20日読了時間: 1分


プラシーボ効果を治療に利用すべきか #2
プラシーボ効果を治療に利用すべきか。ウソでもいいので、患者さんに「効果のあるお薬ですよ!」と思い込ませて、服用してもらえば、治療成果は良くなるのでしょうか?答えは NO です。
Akihiro Ando
2024年12月30日読了時間: 3分


プラシーボ効果を治療に利用すべきか #1
副作用が心配でお薬を服用することに抵抗がある方に対して、偽薬を「副作用のない治療薬です」と偽ってお渡しするという行為を治療として良いのでしょうか?
結論からいうと、そのような行為は倫理的に許されません。なぜかというと、患者さんに嘘をつくことになるからです。
Akihiro Ando
2024年11月29日読了時間: 3分


プラシーボ効果の研究
片頭痛に対して偽薬と治療薬を投与し、その効果を比較することで、プラシーボ効果がいかに強力なものかを実証した研究を紹介します。
Akihiro Ando
2024年11月20日読了時間: 4分


二重盲検法ランダム化比較試験
お薬の効果を検証する時は、必ず二重盲検法を用いたランダム化比較試験という試験を行います。
患者や(研究者)の「思い込み」による影響を可能な限り排除するために考えられた方法です。
Akihiro Ando
2024年11月12日読了時間: 3分


プラシーボ効果とノーシーボ効果
プラシーボ効果とは、思い込みによって体に良い効果が現れることです。ノーシーボ効果とは、逆に思い込みによって体に悪い効果が現れることです。
Akihiro Ando
2024年11月7日読了時間: 3分


Numbers Needed to Treat (NNT) #1
Numbers Needed to Treat (NNT) についての解説です。

Akihiro Ando
2024年10月10日読了時間: 3分


噛むと痛い… #5
感染のコントロールはうまくいき、炎症もおさまっているはずである。それでも、まだ噛むと痛い…
感染と外傷による痛みは「炎症」による痛みです。しかし「痛む=炎症」というわけではありません。
ここから、炎症がなくても痛みを引き起こす可能性がある状態、神経障害性疼痛の解説に入ります。

Akihiro Ando
2022年6月6日読了時間: 2分


噛むと痛い… #4
歯の神経を取ったのに、まだ痛む。その原因を、前ブログ記事(噛むと痛い… #3)にて解説いたしました。
今回は、歯の神経を取って、噛んだ時の痛みが改善する場合と、しない場合、それぞれの理由について解説をしたいと思います。

Akihiro Ando
2022年5月19日読了時間: 2分


噛むと痛い… #3
当院を訪れる患者さんが、よく疑問に感じていること。
『歯の神経を取ったのに、なぜまだ噛むと痛むの?』
神経が無いはずなのに、痛むのは不思議ですよね。神経の取り残しがあるのではないか?と考えてしまう方もいらっしゃいます。まっとうな疑問だと思います。

Akihiro Ando
2022年5月12日読了時間: 2分


噛むと痛い… #2
感染や炎症が残っていなくても、根の治療(根管治療)が終わった後に、咬合時痛が残る場合があります。
「感染や炎症が残っている」というのが一般的な原因であることは確かです。しかし、それが咬合時痛の「唯一の原因」というわけではありません。

Akihiro Ando
2022年5月3日読了時間: 3分
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