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Numbers Needed to Treat (NNT) #1

忙しさを口実に、ブログの更新を2年以上も怠ってしまいました。

 

久しぶりのブログは Numbers Needed to Treat (NNT) について書いてみようと思います。

 

少し専門的で、難しい内容になってしまうかもしれませんが

 

今後の記事にも出てくる大切な用語なので、先に解説をしておきます。

 

 

NNT は、お薬がどれだけ優れているかを示す指標です。

 

お薬の効果には個人差があるので、臨床研究から統計を取り、このような指標が算出されます。

 

私が専門とする口腔顔面痛の分野では、お薬が痛みをどれだけ和らげるかの目安ですね。

 

統計解析は私の専門ではありませんので、具体的な方法を私自身が理解しているわけではありません。

 

プラセボ効果の影響を排除して算出するため、とても高度な検証と計算がなされるようです。


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NNT は「1人の患者の痛みを半減させるために、何名の患者にお薬を投与しなくてはならないか」

 

という数値であり、NNT が1に近ければ近いほど、優れたお薬だと考えられます。

 

逆に、NNT が2の場合は、お薬を2人に投与すると、1人は痛みが半減するけれど、

 

もう1人はお薬の効果を実感することができないということになります。

 

NNT が10であれば、10人中1人にしか効かないという意味です。

 

「痛みを半減させるため…」と前記しましたが、

 

研究によって改善の度合いの基準は少し異なる場合があります。


 

すべてのお薬の NNT が1であれば素晴らしいのですが、残念ながらそうではありません。

 

例えば2017年に Cochrane Review で報告された Derry Sらの調査(1) によると

 

頻発性反復性緊張型頭痛に対してアスピリン 1000mg を服用して、患者が

 

「効果に満足をした」と感じるための NNT は 5.7 でした。

 

 

2016年に Cochrane Review で報告された Stephens Gらの調査(2) によると

 

同様の頭痛に対するアセトアミノフェン (カロナール®) 1000mg が、服用後2時間以内に

 

痛みがゼロになる、または軽度の痛みになるための NNT は、10 でした。

 

 

頭痛ではなく「急性の痛み」全般に対して、OTC医薬品(処方なしで薬局で購入できるお薬)の

 

NNT を算出した研究もあります。

 

2015年に Cochrane Review で報告された Moore RAらの調査(3) では、

 

いくつかの OTC 医薬品が比較されていましたが、

 

アセトアミノフェンと、イブプロフェンの配合薬の NNT は 2以下だったそうです。

 

この研究では NNT の基準は最初に記述した通り「痛みが半減した」人数が計算されました。


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このように、様々な疾患に対して、お薬がどれだけ効果的であるか、NNT という数値で示されています。

 

続きの記事で、口腔顔面痛の分野で使用されるお薬の NNT について書いていきたいと思います。

 

原因不明の痛みでお困りの際は、当院までご相談ください。

 

あんどう歯科口腔外科:www.ando-pain.jp

 

 

参考文献

 


 

 

 

 

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