噛むと痛い。辛いですよね。 気になる。 食事が楽しめない。 歯の治療が進まない。 日常生活の様々なタイミングで、支障をきたしてしまいます。 噛むと痛む。これを専門的には「咬合時痛(こうごうじつう)」と言います。 様々な原因が咬合時痛を引き起こしますが、その主たるものは炎症です。 感染(虫歯や歯周病)や外傷などが、歯の周りの組織に炎症を起こします。 多くの場合は、一般的な歯科治療で改善するはずですが、 残念ながら歯が破折していたり、ヒビが入っている場合は やむをえず抜歯が必要となることもあります。 炎症が起こっている場合は、歯の周りの骨が溶けて レントゲンを撮影すると、黒い影が写ったり 歯根膜腔という、歯と顎の骨の間のスペースが広がったりします。 一般的なレントゲン検査で検出されなくても、 CBCTという歯科用CTを撮影することで異常が明らかになる場合もあります。 また、レントゲン検査では明らかでな異常が検出できなくても マイクロスコープ (顕微鏡) で確認をするとヒビ・破折や、 感染を発見できることもあります。 もちろん、腫れたり、赤くなったり、時には膿んだりするかもしれません。

しかし、当院を訪れる患者さんの多くは、 すでにCBCTやマイクロスコープを使用して歯を確認しても、 異常が全く検出できないケースです。 そのようなケースでは、「炎症による痛み」以外の原因を 念頭に置いて診査を進めていかなくてはなりません。
痛みの原因は多岐にわたり、炎症「だけ」が痛みの原因ではありません。 歯の周りの神経の機能異常 (神経障害性疼痛) 、腫瘍による神経圧迫や浸潤、 別部位の痛みが引き起こす関連痛、精神的な異常が引き起こす痛み、 頭痛による痛みなど、炎症の他にも様々な原因があります。 口腔顔面痛専門医は、これらの原因すべてを念頭に置いて、状態を見極めていきます。 そして、適切な診査を行い、確定診断へと絞り込んでいくという作業を行います。
当院には、根管治療(歯の根の治療)を専門とする先生方から 「適切な診査と治療を行い、感染は除去(改善)しましたが まだ痛みを訴えていらっしゃいます」 と患者さんをご紹介いただくことが多くあります。 この先の記事で「炎症以外の咬合時痛」について さらなる解説を続けていきたいと思います。
原因不明と言われた咬合時痛は、
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