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執筆者の写真Akihiro Ando

噛むと痛い… #5

感染のコントロールはうまくいき、炎症もおさまっているはずである。 それでも、まだ噛むと痛い… そんな事が実際にありえるんです。 「噛むと痛い… #1 - #4」で、 感染や外傷による「炎症の痛み」について解説をし、 歯の神経を取っても、まだ痛む場合があるのはなぜかを説明しました。 感染と外傷による痛みは、「炎症」による痛みです。 しかし、「痛む=炎症」というわけではありません。 ここから、炎症がなくても痛みを引き起こす可能性がある状態、 神経障害性疼痛の解説に入って行きたいと思います。 なお、本稿より「咬合時痛と神経障害性疼痛の関係」を簡単に説明しますが 「神経障害性疼痛」自体の詳しい解説は、長くなってしまうので 別の記事で説明をしようと考えています。 神経障害性疼痛とは、端的に言うと、痛みを感じる機能の 「機能異常」によって生じる痛みです。 触れるような柔らかい刺激、自分の体温のような熱くないはずの温度、 他の歯では噛んでも痛くないくらいの硬さの物を噛んだ時、 普通は痛くないはずなのに、「痛い」と感じてしまう状況になります。

神経に何らかの刺激が加わり、神経が機能異常を起こし 神経が刺激に対して敏感になってしまう。 これが神経障害性疼痛の正体であり、 炎症がなくても咬合時痛が起こる原因です。 「何らかの刺激」とは、虫歯や歯周病による感染や、外傷による刺激などです。 他には、歯科治療による刺激も含まれます。 もちろん、感染や炎症を放置しておくと、それ自体が悪化してしまうので 歯科治療を避けることはできません。 仕方がないことなのですが、適切な歯科治療を行ったとしても、 それが神経障害性疼痛を引き起こしてしまうこともあります。 神経障害性疼痛では、神経細胞にどのような変化(異常)が起こっているのか、 それはある程度解明されているのですが、 具体的に「なぜ」このような状況に陥ってしまうのか、 それはまだ解明されていません。 今後の記事で、神経障害性疼痛による咬合時痛について 解説を続けていきたいと思います。 原因不明の痛みでお困りの際は、当院までご相談ください。 あんどう歯科口腔外科:www.ando-pain.jp #非歯原性歯痛 #原因不明の痛み #神経障害性疼痛 #口腔顔面痛 #口腔内科 #あんどう歯科口腔外科 #nonodontogenicpain #orofacialpain #YouTubeチャンネル #安藤彰啓

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