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原因不明の痛み?舌痛症 Burning Mouth Syndrome #2

執筆者の写真: Akihiro AndoAkihiro Ando

更新日:2022年3月17日

「舌が痛む、舌痛症の可能性がある」という状況で 一般的な医療機関を受診すると、基本的には下記のような対処がとられます。 ①口内炎・アレルギーなどの炎症を疑う所見が無いかを確認する ②口腔カンジダ症などの、感染症を疑う所見が無いかを確認する ③ガンなどの腫瘍を疑う所見が無いかを確認する より詳細に検査を行おうとする医療機関であれば ③貧血や栄養障害などがないかを確認するために血液検査を行う ④口腔乾燥症の確認のため、唾液の検査を行う こういった検査を受けることと思います。 幸か不幸か、いわゆる「舌痛症」の患者さんは これらの検査を受けても、特に異常が検出されることはありません。


ここでまず、お医者さんに「正常ですね」といわれて、何も治療を提案されず 途方にくれてしまう患者さんが多くいらっしゃいます。 他に下記のようなお薬を処方されるケースもあると思います。 ①アズノール(アズレンスルホン酸ナトリウム)のうがい薬 ②ファンギソンシロップ、フロリードゲルなどのカンジダ治療薬 ③メチコバール(メコバラミン)などのビタミン薬 ④アデホス(アデノシン三リン酸ニトリウム)ATP製剤 ⑤口を潤すための製品やお薬など これらで改善をするならば良いのですが 残念ながら「舌痛症」の患者さんは、これらのお薬を使っても 症状が改善しません。 つい最近、当院を受診した後に脳外科の先生から「テグレトール®(カルバマゼピン)」 というお薬を処方され、とりあえず当院の診察をキャンセルしたいという方がいらっしゃいました。 残念ながら、カルバマゼピンは舌痛症に対して有効ではありません。 また、副作用も多く、使用には注意が必要なお薬です。 舌痛症の治療について、正しい知識の基、治療にあたれる医師が少ないことは事実です。 口腔顔面痛関連疾患について、地道ながらも啓発活動を続けたいと思います。 歯科医療関係者の方を対象に、2022/3/15(火)に WHITECROSS よりライブ講演をさせていただきます。 非歯原性疼痛や、舌痛症など、口腔顔面痛に関連する疾患のお話を致します。 ご興味のある方は是非ご参加ください。 https://www.whitecross.co.jp/events/view/2103




舌痛症でお困りの際は、いつでもご相談ください。 あんどう歯科口腔外科:www.ando-pain.jp #舌痛症 #原因不明の痛み #神経障害性疼痛 #BurningMouthSyndrome #口腔顔面痛 #口腔内科





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